人のために働く、医療福祉のお仕事

命と向き合う医療業界で働くということ

命と向き合う医療業界で働くということ

命と向き合うために

病院は新しい命の誕生を見届けると同時に、死を見届ける場所でもあります。医療業界で働く際は、常に人の生死に向き合って仕事をしているということを念頭に置く必要があります。診療内容によって生死を感じることが少ない科もありますが、病院では死に立ち会うことも珍しくないので、人の死と向き合う必要があります。新しい命の誕生に立ち会うときは大変嬉しく喜ばしい瞬間です。しかし、治療を施しても命を継続できずに亡くなる人も同時にいるため、医療業界で働くことは精神的にタフさが必要で、命の大切さを心に刻んでおく必要があります。
病院で働いていれば時には、担当している患者さんの死に立ち会うこともあります。そのため、患者さんに対してはドライにビジネスライクで対応しつつも、患者さんやその家族の気持ちに寄り添った配慮をしなければならないと、大変難しいことを言われます。患者さんやその家族に寄り添い感情移入をしすぎると精神的に参ってしまうこともあります。しかし、あまりにもビジネスライクに対応すると患者さんの気持ちに寄り添った対応が出来なくなります。そのため医療業界で働く際には強い精神が求められるのです。

医療分野では常に学びが必要

医療分野では常に新しい技術が生まれています。効果的な新薬、医療用具が開発され、現場において技術を活かすためには、医師や看護師だけでなく、技師たちも常日頃から新しい技術の扱い方などを学ぶ必要があります。医師は医療や疾患について勉強や研究を行ったり、研究成果を発表したりと、常に勉強に追われます。医療に携わっている限り、常に新しい知識を学び続ける必要があることを念頭に置く必要があります。

医療従事者に求められること

診療科によっては生死の繰り返しで、精神的にも肉体的にも疲労し、心に余裕がなくなる人も多くいます。しかし、重篤な患者さんが医療行為により命を永らえた時に感じる大きな達成感は、医療に携わっている人しか味わうことの出来ない感動とやりがいをもたらします。ただ、常に人の命に関わっていると、次第に命や死生観が麻痺してくることがあります。そのため、自分が医療従事者である前に一人の人間であり、周囲と助け合い、補い合いながら生きていることを忘れず、謙虚な気持ちと感謝の気持ち、貢献の気持ちを持ち続けましょう。医療に携わっている全ての人が、患者さんの生死にかかわっていることを忘れてはいけないのです。